新潟県上越市・妙高市の渇水現場で当社の「REPCS」が使用されました
2025年8月、新潟県上越市と妙高市で渇水が発生しました。
その背景には、4月に発生した「新潟県営高田発電所 水圧管路の破断事故」による『城山浄水場』の停止がありました。
さらに降雨量の不足が追い打ちをかけ、正善寺ダムの水位は14%を切り、例年の平均水位(約80%)のわずか5分の1以下に低下。
大規模な断水の危機が目前に迫る、極めて深刻な状況となっていました。
このような事態に対し、急務となったのが「住民の生活用水をいかに確保するか」という課題。
そこで求められたのが、スピーディーに設置でき、安全に水を届けられる仕組みです。
仮設配管レンタルシステム「REPCS」の導入
上越市及び妙高市より依頼を受け、当社の仮設配管レンタルシステム「REPCS(レピックス)」は、まさにこのニーズに応える形で導入されました。
今回の対応では、上越市と妙高市合わせて 約11.5kmもの資材 を出荷。
上越市は3か所、妙高市は2か所から井戸水を引き上げ、浄水場へ水を送るための仮設配管を敷設し、地域の暮らしを支えるライフラインとして機能しました。
今まで、渇水時に対応していた仮設配管は200〜300m程度でしたが、今回のように大規模な出荷は当社としても過去に例がありませんでした。
しかし、豊富な資材量を備えていたからこそ、短期間での対応が可能となりました。

▲上越市仮設配管現場の様子

▲上越市仮設配管現場の様子

▲妙高市仮設配管現場の様子

▲妙高市仮設配管現場の様子
水道本管仮設資材「REPCS」 | 製品案内 | 明和工業株式会社
現場の声
実際に渇水対応にあたった担当者は
「上越エリアにおいてREPCSの認知度が高く、施工性についても理解があり、更には豊富な在庫で対応が出来た事で、現場の満足度を上げることが出来たと思います。
本件に対して尽力いただいたすべての関係者に感謝し、今後も必要な資材を供給できるよう尽力してまいります。」と語りました。
緊急対応を支えた「社内の連携」
今回の対応を実現できた背景には、新潟営業所、レンタル工場、事業部が一体となった迅速な連携があります。
災害に対する包括協定を結んでいるわけではないものの、当社は新潟県内において仮設配管の依頼の際は、多くの要請を当社にお声がけいただいており、日頃の営業活動の積み重ねが今回の信頼につながりました。
また、現場では上越市全体の業者が通常業務をストップしてまで渇水対応にあたるなど、地域全体が一丸となった体制が敷かれており、その中で、当社のREPCSは「すぐに設置できる配管」として大きな役割を果たしました。

▲レンタル工場
社会への貢献
今回の大規模渇水対応は、単なる製品提供にとどまらず、「地域の生活を守る」 という社会的使命を果たす取り組みでもありました。
水道インフラの緊急対応を通じて、地域住民の不安を和らげ、日常生活を支える一助となったことは、当社にとって大きな責任であり誇りでもあります。
今後も当社は、予測できない自然環境の変化や突発的な災害に備え、迅速かつ確実に対応できる体制を維持・強化していきます。
その積み重ねが、地域の信頼をさらに深め、社会に貢献する企業活動につながると考えています。
おわりに
今回の経験を通じて、私たちは改めて「水の大切さ」と「地域を支える責任」を強く感じました。
そして何よりも、今回の渇水が一日も早く解消され、地域の皆さまに 安心して十分な水が供給される日常 が戻ることを心から願っています。
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