不凍急速型空気弁「エアリス・ネオ」

革新的な副弁機能をもつ空気弁の集大成、エアリス・ネオ。

空気弁に、またひとつ新しい流れ。明和工業の実績とノウハウの集大成「エアリス・ネオ」が誕生しました。従来よりスリムになったその形状は対応する管種の多様化、高さの縮小による浅層埋設への対応を実現。そして革新的な副弁機構による抜群のメンテナンス性能を持つ製品へと進化しました。あらゆる環境に対応する高いクオリティが、安定した水流を守ります。

常識を覆す、革新的な副弁機構。

弁内への流水を止める副弁は「回転スライド方式」を採用。エアリス・ネオの一番の特徴であるこの方式は、今までの空気弁の常識を覆します。2本のボルトの間にバールなどの硬い棒を置き、45度回すだけで容易に副弁の開閉が可能。あとは残圧抜きボルトを引き上げて圧力を抜くだけ。今までとは比べものにならないほど短時間で、誰でも簡単、且つ安全にメンテナンスを行うことが可能となりました。

安定した水流を保つ数々の仕組み。

エアリス・ネオは本管の流水エネルギーを利用する不凍結タイプ。フラットでスリムな形状が様々な設置環境に対応します。また画期的な副弁機能を備え、安全で且つメンテナンス性に優れた構造に進化。素材にはステンレス鋼・プラスチックを用い、高い耐食性、強靱性を実現しました。そして水道用急速空気弁（JWWA B 137）を満たす優れた吸排気機能を保持しています。

スムーズな作動による高い安定性能。

エアリス・ネオは配管内の状況に応じて様々な働きをします。内部に組み込まれた遊動弁体とフロート弁体が、浮力と水圧により排気・吸気・止水を自動制御。その優れた機能性と合理性がもたらす高いクオリティが、配管内のトラブルを防ぎ、常に安定した水流を保ちます。

多量排気

止水状態

多量吸気

圧力下排気

エアリス最高傑作までの歴史。

1983年「MAV-25」誕生

従来の概念を打ち破った新タイプの空気弁「エアリス」が誕生。ここから空気弁の新時代が到来。

1987年「MAV-75」を改良 OEM開始

大口径管路対応のMAV-75（呼び径75）を開発。さらにOEMによる販売を開始。明和の技術が広く認められる。

1990年「MAV-13」・「MAV-mini」を開発

呼び径13を追加、数多くのバリエーションを取りそろえる。

1997年ゴムライニングへと改良

副弁機構にゴムライニングを採用。操作性、安全性、耐久性がさらに向上。

1999年「MAV-25S」・「MAV-50」を開発

MAV-25の進化形となるMAV-25S、呼び径50のMAV-50を開発。設置条件に応じた幅広い選択が可能に。

2007年

不凍結空気弁は「エアリス・ネオ」の時代へ。

メンテナンス

エアリス・ネオのメンテナンス手順

エアリス・ネオの大きな特徴である「回転スライド方式」。専用工具を必要としないこの方式は、メンテナンスをより簡単に、且つ横穴と下穴を同時閉塞することで安全に作業することが可能となりました。

横穴・下穴の閉鎖

カバー・保温材を取り外し、2本のキャップボルトの間にバール等を入れ、指示ピンを「Oピン」から「Sピン」まで廻します。指示ピンで副弁の開閉状態を簡単に確認することができます。

残圧抜き

残圧抜きボルトを緩め、残圧を抜きます。大空気孔から遊動弁体を押し、圧力が抜けた事を確認します。エアリス・ネオなら無圧状態で安全に作業ができます。

各部品の取り外し

キャップボルト4本を緩めキャップを取り外し、弁内から遊動弁体をフロート弁体を取り出してから点検清掃を行います。復旧作業は逆手順で行ってください。

メンテナンス時の諸注意

指示ピンが、Sピンに触れていることを確認してから、残圧抜きボルトを緩めてください。

復旧する際は残圧抜きボルトを隙間のないように、確実に締め込んでください。

施工ムービー

メンテナンス方法

エアリス・ネオの排気性能

仕様

エアリス・ネオ「MAV-N25」仕様

呼び径		25
排気性能（JWWA B 137による）		1.35㎥／min
接続フランジ	口径	80A
接続フランジ	呼び圧力	水道用7.5K JIS10K
材質		SUS304／SUS316
必要設置高さ（H）		150mm以上
重量		9kg

エアリス・ネオ「MAV-N50」仕様

呼び径		50
排気性能（JWWA B 137による）		5.3㎥／min
接続フランジ	口径	100A
接続フランジ	呼び圧力	水道用7.5K JIS10K／16K
材質		SUS304／SUS316
必要設置高さ（H）		185mm以上
重量		12kg